不動産という人生で一番大きな買い物。
トラブルは常につきもの。
案内中だって、契約中だって人の”本性”が現れる。
トラブルの実例を一部紹介していこうと思います。
トラブルパターン
年収をちょろまかす
若い女性と中年の男性で来店した。
新婚さんで、若い奥様を捕まえたラッキーな旦那、年収の記入欄に800万と記載。
借入できる金額を確認するためその金額で計算し、物件を案内した。
そこで奥様が気に入った物件があり、銀行の審査へ進むことへ。
源泉徴収書を提出してもらうとなんと、600万円!!
200万も嘘をつかれていたことで、もちろん奥様が気に入った家は金額が届かず買えない。
旦那:「何とかあの家を諦めさせてほしい」
営業:「はあ・・・その前になぜ嘘の年収を?」
旦那:「・・・見栄張ってしまった」
この後営業マンが嘘をつき奥様に諦めてもらったが、奥様は理由に納得がいってないよう・・
解決
その後無事に”身の丈に合った”物件を購入しましたとさ。
営業担当はパートナーだから隠し事なんかしたら、ダメなんだぜ
借入を嘘つく
とあるご夫婦が来店。
住宅ローンを組む際に必ず聞くことがある。
「ほかに借入あります?」
この質問に嘘偽りなく答えてくれないと、後に大変困ることになる。
二人とも「ないです」と返事。
その日は見学も終わり解散となった。
後日携帯に着信、昨日の旦那さんからだ。
旦那:「昨日は借入ないって言ったけど、実は付き合いでマンションを一室持ってます」
続けて、
旦那「でもこの事は絶対に嫁にばれたくないんです!ばれたら終わりなんです」
と、なるほどね。
大手の上場会社にお勤めの方、付き合いでマンションや車を買うことがあるという。
ほんとか?大手企業に勤めたことがないから、わからないが・・・
そこが嘘だとしても、借入してる事は本当で、奥さんにバレたくないのも本当だろう。
結末
銀行と営業でタックを組み、マンションのことは最後まで奥様に話さず引き渡し完了した。
平日にご主人の会社付近のカフェで銀行の書類関係書いてもらったりして、なんかスパイとかの任務を遂行しているような気分や~
自分の過去作ったクレカや借入を知りたいとき
CIC(指定信用情報機関)
このサイトで自分が今何枚のクレカを持っているのか?
支払いに遅延はないか?など確認できます。
携帯・PCどちらからでも対応可能!値段も1000円で見れます。
ちょっとでも不安な人は、住宅ローンの審査前に是非自分のカード情報を知っておきましょう。
ここで気づいて不要なカードは解約してさっぱりさせましょう!
契約中に失踪!
双子の子供を連れた夫婦が来店。
その日は夏の暑い日、お店の前はお祭りに行く人で夕方頃から賑わいを見せていた。
そんな中契約をセットしてるお客様。
重説(重要事項説明)が始まり途中で夫婦間でちょっと意見の食い違いが発生。
いったん夫婦で話したいからと言われ、営業は一度事務所へ引っ込んだ。
その間色々夫婦で話していて、ふと気が付くと、奥さんの姿が見えない。
営業「奥様どこ行かれました?」
旦那:「・・・出ていきました」
営業「え?どこに行ったんですか?」
旦那「ちょっと見てきます」
といい二人の子供と手をつなぎ、祭りで賑わう街へと消えていった。
残されたのは双子ちゃん用のベビーカーが1台・・・
結末
その後帰ってきたのは旦那と双子ちゃんだけ・・・
旦那「こういうのたまにあるんです」
と言い残し今日は帰りますと言われそのまま連絡が取れず、契約も飛びましたとさ
離婚の危機?!
とある夫婦と旦那の両親で来社。
家探しに旦那の両親が口出しをしている様子。
奥さんの要望が通らず、マザコンなのか旦那は自分の母親の言うことをずっと聞いている状態。
そこで我慢の限界がきたのか、奥さんがおもむろに立ち上がり、子供の手を取り
奥様「もうやっていけません!実家に帰ります!!」
と言って帰っていきそうになった所で、ベテラン営業担当(おじさん)が喝をいれた
担当「おい!(旦那に対して)お前が奥さんの味方にならなきゃ誰がなるんだよ!これじゃ奥さんかわいそうだろ!住むのは2人なんだから、親も口だすなよ!」
ピーンと空気が張り詰めたが、不動産の接客中はこういうのはよくある事。
結末
家は購入に至らなかったが、その後奥様から感謝の連絡が営業担当に入ったそう
金は出さないけど口を出す両親はおおく、それによって振り回されている夫婦も多い
口だすなら、金も出そう!
冷やかし夫婦
この日もとあるご夫婦が来社。
ご主人「すみません~冷やかしで来た者なんですが」
ご主人「私たちって家帰るか調べたいんです」
自分たちから冷やかしと言ってくるお客様は始めてでとても新鮮。
ご主人「実は前に自己破産してまして」
取り合えずCIC(指定信用情報機関)をやってもらい情報を開示した。
自己破産しているとCICにはまっさらになっている。
カードも何も持っていないとてもクリーンな状態になっている。
破産したのは約8年前。
営業「これ、もしかしたら買えちゃうかもしれませんよ」
夫婦「あらま!!本当ですか?冷やかしで申し訳ないと思っていたけど・・・」
と二人ともニコニコに
結末
自己破産後、借入や延滞もなくまじめに過ごしていた夫婦はその後、無事に念願だった家を購入!
大喜びで帰っていきました。
まとめ
簡単にざっくりまとめてみました。
様々な人生のストーリーがある。
不動産は皆真剣、真剣だからこそ普段見えない一面も見えたりする。
もめごとは多く、ハッピーエンドで終わることもあるが、バットエンドもある。
不動産営業全員がそうかと言われればそうではない事もあるが、こちらも真剣に真摯に対応している。
正直飛び込みで店内に来たお客様に急遽接客する時だって、正直、吐きそうなぐらい緊張する。
案内時、車の運転しながら次の物件に向かってるとき、お金の話をされると、脳みそフル回転で煙が出そうになる。(道もよく間違える)
不動産会社に行くのは勇気がいる事だとは思うが、こちらも緊張するし、体力とエネルギーは消費する。
これから家探しをしようと思っている人は、どうか怖がらずに相談に行ってほしい。
素敵な営業マンに出会えますように~★
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